歯周病の原因菌は1種類ではありません
歯周病の原因となる細菌は約20種類あります。
その中でも、特に影響力の強い細菌は、3種類です。
red complex(レッドコンプレックス)と呼ばれています。
- タネレラ・フォーサイシア (Tannerella forsythia):Tf菌
~歯周病原細菌の一つで、グラム陰性嫌気性菌 - トレポネーマ・デンティコラ(Treponema denticola):Td菌
~歯周病原細菌の一つで、スピロヘータの一種 - ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis):Pg菌
~グラム陰性短桿菌、偏性嫌気性、莢膜・線毛を有する歯周病原細菌
舌苔と歯垢からの歯科疾患病原性細菌検出の一致率
| 舌苔からの検出率:% | 歯垢からの検出率:% | |
| ポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis) | 16.3% | 8.5% |
| タネレラ・フォーサイシア (Tannerella forsythia) | 84.0% | 68.9% |
| トレポネーマ・デンティコラ(Treponema denticola) | 11.3% | 38.7% |
| プレボテラインターメディア(Prevotella intermedia) | 40.6% | 18.9% |
| ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans) | 50.9% | 50.9% |
| ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus) | 7.5% | 5.7% |
| ストレプトコッカス・サリバリス(Streptococcus salivarius) | 100.0% | 100.0% |
- プレボテラ・インターメディア(Prevotella intermedia):Pi菌
~歯周病原細菌の一つである偏性嫌気性グラム陰性桿菌=妊娠性歯肉炎の患者からよく検出される - ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)
~ミュータンス連鎖球菌=菌体内に保持する酵素群により、う蝕(虫歯)過程の反応を活性化させる - ストレプトコッカス・ソブリナス(Streptococcus sobrinus)
~ソブリナス連鎖球菌=う蝕(虫歯)に関連している - アクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans):Aa菌
~通性嫌気性のグラム陰性桿菌=身体の免疫反応の際に働く細胞である「好中球(こうちゅうきゅう)」を壊す「ロイコトキシン」という外毒素(細菌が菌体外に産生する毒素)を産生する - ストレプトコッカス・サリバリス(Streptococcus salivarius)
~唾液連鎖球菌=口腔内の唾液より分離された菌種。その病原性は時に心内膜炎を起こす。