糖尿病について~Diabetes Mellitus
糖尿病の語源
今から約2000年前のギリシア時代に、飲んでも飲んでもそれ以上に尿が出ていき、最後には、干からびて死んでいくという病態の観察から、サイフォン(高いところから低いところへ水が流れる)を意味するギリシア語のディアベテス(Diabetes)という病名が付けられました。
その後、17世紀に英国チャールズII世の侍医であった、トーマス・ウイルス(ウイルス動脈輪を発見した人)が、糖尿病の患者の尿が蜂蜜のように甘いことに気がつきました。
尿糖の発見です。
そこで、「甘い」を意味するメリトゥス(Mellitus)という形容詞がつけられ、Diabetes Mellitusとなりました。
糖尿病の概略
糖尿病はインスリンというホルモンが足りなかったり、十分働かないことで、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下し、高血糖が慢性的に続く病気です。
インスリン(インシュリン)
糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに重篤な合併症が進展することです。
重症化すると、微小な血管の障害である網膜症、腎症、神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して、心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
1型糖尿病と2型糖尿病があります
1型はインスリン依存型とも呼ばれ、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要です。
2型はインスリン非依存型と呼ばれ、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。
ほかに、その他の特定の疾患や機序(メカニズム)によるものや、妊娠糖尿病がありますが、多くは2型であり、わが国ではその疑いがある人(可能性を否定できない人を含む)は成人の6人に1人、1870万人にのぼっています。